福島先達山メガソーラー事業に関し、福島県知事宛に林地開発許可取消し等の「処分等の求め」を申立て(2025.5.9)

福島市民から愛されてきた吾妻連峰の先達山メガソーラー事業による重大な景観破壊が問題となっています。
当該事業は大規模な森林伐採と切土・盛土を伴うものであることから、開発事業の林地開発許可にかかる資料の情報開示を受け、再エネ問題連絡会でも検討をしたところ、防災上深刻な問題を引き起こしかねない審査基準違反がある可能性が高いと判断しました。
これを受け、5月9日あづま山の景観と自然環境を守る会(矢吹武会長)会員ら福島市民15名が、福島県行政手続条例第34条の3第1項及び第2項に基づき、福島県知事に対し、林地開発許可の取消等を求める「処分等の求めを申し立て」を行いました。

【林地開発許可の問題点】
1. 福島県土木部河川計画課は、事業計画上、重要な要素となる河川への「 許容放流量について」、林地開発許可申請書記載の勾配、粗度係数、断面積等の現地確認を行っておらず、そのために許容放流量の計算に誤りがある可能性がある。

2. 金掘沢の調査個所の粗度係数が、申請書では、岩盤直線水路の標準値である 粗度係数0.035と選定されているが、林地開発許可申請書類添付の写真から判断すると、選定された粗度係数は誤りであり、施設の設計に重大な誤りがある可能性がある。

3. 事業者は林地開発許可申請書において、施設の関連河川および管理者を正しく認識しているが、金堀沢と谷地の河川管理者である福島市と事業者は河川協議を行っていない。河川協議を実施していないことは、明らかに森林法に違反している。 

申立代理人弁護士でもある、全国再エネ問題連絡会室谷悠子共同代表は、「住民に代わって危険性をチェックするのが行政の仕事です。市民県民の命と財産を守ることを一番に考えて仕事をすることが当たり前」ということを県に発言しました。

▶申立書はこちら 

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